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繁盛請負人・佐藤勝人の時事国々リポートvol.43 変化は新ビジネスの好機。波に乗れ!

ビジネス 繁盛請負人・佐藤勝人の時事国々リポートvol.43 変化は新ビジネスの好機。波に乗れ! 繁盛請負人・佐藤勝人の時事国々リポート 商業経営コンサルタント/サトーカメラ代表取締役副社長

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こんにちは。佐藤勝人です。コロナの影響で景気が本格的にヤバくなってきたね。でも、私は一昨年からずっと、「2020年に不況が来るぞ。売上高が3割減ってもやっていける経営体質にしとけ。オンライン化を進めろ」と言ってきた。悪いけど、今いろんな経営者が騒いでいるのはコロナなんかのせいじゃなく、不況に対応できるビジネスモデルを準備していなかったからじゃないかな。現に、私の話を聞いて対策を講じていた指導先はどこも助かっているからね。
 
 

何屋だからどうとか、マジ要らない
その前に、自分たちは商業者だ!

 
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オンライン接客中の中古カメラEC事業部・三品キャプテン
1対5で“聖徳太子”状態
そのことを指摘したうえで目下の話をすると、有事のときに地域のお客さんが求めるのは「安心・安全」だ。サトーカメラは3月中旬から店内に特設コーナーを設けて、除菌シート、除菌おしぼり、高性能布マスク、自宅で運動できる足踏み健康器などを販売し始めた。
 
「写真屋がなんでそんなの売ってるの?」と思った人はナンセンスだ。言っとくけど、何屋だからどうとか、そういうの、マジ要らないから。私たちは写真店である前に商業者だから。私がそう言ったら「ホームセンターとドラッグストアで売ってるのに?」と聞いてきた人がいたけど、売ってないって(笑)。今は売ってるけど、なかったの。店が置かないから。置けば人が殺到するから、そこでクラスターが発生したらまずいからね。
 
私も経営者だからその理屈はわからなくもない。でも、お客さんはそれらが必要なわけで、誰かがそのニーズに応えなきゃならないと思った。だから「売ろう」というより「応えよう」という気持ちのほうが強かった。有事における商業者の役割に立ち返れば、実店舗を構えている場合は半径1km圏内のお客さんの生活の役に立つこと。これが第一だ。だから特設コーナーを設け販売を始めた。商業者こそ、有事の際は自分たちの社会的役割に立ち返れるようでありたいよね。
 
 

もう元の世の中には戻らない
覚悟してオンライン化を進めろ!

 
日本は商業先進地のアメリカに比べてオンライン化が遅れていたけど、今はお上の采配で強制的にそっちに向けられている状況だ。外出自粛が始まって広まったのがピックアップ。飲食店だと「テイクアウト」だけど、私たち小売業はピックアップと呼んでいる。あと、デリバリー。つまり宅配だ。こっちは飲食店でいう「出前」にあたる。
 
で、ピックアップとデリバリーのどっちがいいかというと、圧倒的にピックアップだ。理由は、お客さんは外に出たいから。いいかげん家にいるのに飽きてるのよ(笑)。地方は車社会だから移動もパーソナル空間で安全だし。「どこか行きたい! でも、用もなしに車を出すのは人目がちょっと・・・」というお客さんにオンラインで売ろう。そして店に取りに来てもらおう。
 
この際ハッキリさせておくけど、6月になったらお客さんが戻ると思ってる人は、間違いだからね。コロナが収束しても元の世の中には戻らないよ。4月22日に政府の専門家会議が「人との接触8割減のための10のポイント」という指針を出したでしょう。国があれを出したということは、間違いなくああなるから。人間は2週間で充分新しい習慣が身に付く生き物なのに、1ヶ月延長したんだよ!? 元に戻るはずがないじゃないか。
 
であれば、当然ビジネスのやり方も変えていかないといけない。そうでなくても一つのビジネスモデルが永遠に続くことなんてあり得ない。稼いでる間に次の手を打っておかないから不況で騒ぐ破目になるんだよ。
 
時代が移れば買い方も売り方も変わる。今はそれがオンラインだ。サトーカメラはオンラインで接客を始めた。Amazonや楽天で買うのもいいが、接触するのが危ないだけで、みんな、人には会いたいんだ。だったらオンラインで会えばいい。
 
 

オンライン接客の双方向性に商機あり
ただし、本格的に取り組むべし

 
ここで活きてくるのが、私が以前から提唱してきた「売る人間のタレント化」だ。サトーカメラでは昔からこのテーマに取り組んできた。この「タレント化」に「2020年のオンライン活用」を組み合わせたのが「LINEやZOOMによるオンライン接客」だ。
 
具体的には、例えば宇都宮本店の竹原店長なんかは彼個人に何百人もお客さんが付いている。だから店内からZOOMで一度に複数のお客さんを接客している。他のアソシエイトも同様で、店内のこの辺であの人が、あっちの売り場ではあの人が、というふうにやっている。「このカメラすごくいいですよ。あっ、山田さん興味ありそうですね。ありがとうございます。おっ、田中さんもですね。じゃあちょっと操作性をお見せしますね。そこ詳しく聞きたい、みたいなことがあったら言ってください。じゃあ始めますね。まずここのダイヤルが・・・」みたいな感じだ。
 
このやり方のどこがいいかというと、双方向なんだよ。わかりやすい例で比較すると、矢沢の永ちゃんがyoutubeでライブを生配信します、何万人というファンが見て楽しみます、でも見るだけです――これだと一方通行。「ジャパネットたかた」と同じ、従来どおりのライブコマースだ。それに比べてZOOMのオンライン接客は、参加者は少数制で永ちゃんのほうもファン個人の顔が見えているし、その人の名前もわかるし対話もできる。それだけでも絶対嬉しいはずだ。この価値は半端ないと思う。
 
リアル店舗の接客は1対1がメインだった。ライブコマースは1対何万人。確かにすごい進歩だけど、一方通行の限界があった。それに対してオンライン接客は、同時に1対5人でも10人でも、対話式の双方向だから、リアル店舗と遜色ないレベルの個別対応ができる。
 
ただし、ひとつ注意したいことがある。オンライン接客もピックアップも、片手間でやると失敗する。ちゃんと専門事業部を設けて、ノウハウを蓄積して、新たな事業の柱に育てるつもりで取り組まないと成功しない。その他のポイントとか考え方については今後の個別支援でも指導していくし、「オンライン勝人塾」でも教えていくし、「佐藤勝人youtubeチャンネル」などでも発信していくつもりだから、時流に沿った売り方を学びたい人はぜひそれらに参加してくれたらと思う。
 
最後に若い人たちに向けて言っとくけど、「オンライン飲み会楽しいね♪」で終わってちゃもったいないぞ! 楽しいだろうけどオンラインシステムはあくまでツール。それをどうやってビジネスに変えるかだ。70年代にビデオが一般発売されたとき、大半の人たちはエロビデオを見て喜んでただけだった。でも、その時にビデオ映画の制作会社を立ち上げた人、名作を発掘してきてレーベルを立ち上げた人、そういう人たちはその後のビデオの爆発的普及とともに成功を収めた。あれと同じ変化が今来ているんだ。波に乗ろう!
 
 
最終回「ニコニコチャンネル ニッポン勝人塾」(5/25    12:00-13:00)生配信
 
■佐藤勝人Youtubeチャンネル
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■講演依頼・セミナー依頼のお問合せは
nsatou@satocame.com
 
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nsatou@satocame.com
主催/日本販売促進研究所
協力/経営コンサルティングアソシエーション
後援/サトーカメラ株式会社・想道美留(上海)有限公司
 
 
 
繁盛請負人・佐藤勝人の時事国々リポート
vol.43 変化は新ビジネスの好機。波に乗れ!

 著者プロフィール  

佐藤 勝人 Katsuhito Sato

サトーカメラ株式会社・代表取締役副社長/日本販売促進研究所・商業経営コンサルタント/想道美留(上海)有限公司・チーフコンサルタント/作新学院大学・客員教授/宇都宮メディアアーツ専門学校・特別講師

 経 歴  

1964年栃木県宇都宮市生まれ。1988年、兄弟とともに家業のカメラ店をカメラ専門チェーン店に業態転換させ、商圏をあえて栃木県内に絞ることにより、大手に負けない経営の差別化を図った。以来、「想い出をキレイに一生残すために」というコンセプトを追求し続けて県内に18店舗を展開。同時におちこぼれ社員たちを再生させる手腕にも評価が高まり、全国から経営者や幹部リーダーたちが同社を視察に訪れている。2015年からはキャノン中国とコンサルティング契約を結び、現場の人材育成の指導にあたる。主な著書に『売れない時代はチラシで売れ』『エキサイティングに売れ』(以上同文館出版)『日本でいちばん楽しそうな社員たち』(アスコム)『一点集中で中小店は必ず勝てる』(商業界)『断トツに勝つ人の地域一番化戦略』(商業界)など。新刊の『モノが売れない時代の「繁盛」のつくり方』(同文舘出版)が好評発売中。

 オフィシャルサイト 

http://satokatsuhito.com/

 オフィシャルフェイスブック 

https://www.facebook.com/katsuhito.sato.3?fref=ts

 サトーカメラオフィシャルサイト 

http://satocame.com/

 
 
(2020.05.20)
 

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