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スペシャルインタビューSPECIAL INTERVIEW

 

舞台をもっとカジュアルに
楽しんでもらえる未来にしたい

 
3月13日からCBGKシブゲキ!! にて上演される舞台、畠中恵「しゃばけ」シリーズpresents シャイニングモンスター ~ばくのふだ〔Shining編/Shadow編〕~。畠中恵氏の人気時代小説“しゃばけ”シリーズの1冊『ひなこまち』収録の物語を原作とした作品において演出を務めるのは、昨年ジャニーズ事務所から独立し、ソロ活動を開始した錦織一清さんだ。「稽古場には、若いキャストの子たちと友だちになりに行っている」と笑顔で話す錦織さんからは、仕事を心から楽しんでいる様子が伝わってくる。そんな錦織さん流の舞台演出に迫った。
 
 

予想と違う形になるのが好き

 
舞台『シャイニングモンスター』の稽古が始まり、実際にキャストの子たちと顔を合わせるようになって「ああ、やっぱり予想と違う形になってきたな」と思っています。台本を読んで「こうなるかな」と予想していたものとは、全然違うイメージになってきているんです。僕はそれが好きなんですよ。
 
演出家の中には、どういった作品にしたいかきっちりと型を決めて、その通りに役者に動いてほしいというタイプの方もいると思います。でも僕の場合は、なるべくそういった“輪郭”はつくらずに舞台をつくり上げていきたいと考えているんです。僕の想像と違ったアプローチで役づくりをしている役者がいて、最初はそれに違和感を覚えたとしても、だんだんと馴染んでくるもの。それに、もともと想像していたものと違うほうが、かえって良かったと思うことも少なくありません。
 
僕はYouTubeで、ある水彩画の先生のチャンネルをよく見ています。その方は、水彩画を描くときに画用紙に三色旗のように3つの色を塗るんですよ。「この状態からどうやって絵をつくるのかな」と見ていると、「ここに木があるとおもしろいですね」と、もともと塗っていた色を伸ばしたり、新しい色を塗ったりして、徐々に細かい部分をつくり上げていくんです。
 
最初にデッサンをして輪郭を決めるのではなく、ふんわりとした状態から形をつくっていく。そうして気付いたら1枚の絵が完成しているんです。初めてその動画を見たときに、「舞台もこういう風につくっていくものかもしれない」と感じました。演出家がつくった輪郭の中に役者を当てはめるのではなく、ぼんやりと描いた色の上で、役者に少しずつ輪郭をつくってもらうんです。
 
だから、最初のうちは良い意味の適当さが大切ですね。今は稽古が始まったばかりで、ふんわりと3色の色を塗ったところでしょうか。これからキャストの子たちがどのように輪郭をつくってくれるのか、とても楽しみですね。
 
 
 
 
 

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